ドンキーコングJR.の算数遊び(任天堂) : 感想・レビュー [ファミコン]

ドンキーコングJR.の算数遊び : 感想・レビュー

「ドンキーコングJR.の算数遊び」の感想とレビュー

「ドンキーコングJR.の算数遊び(任天堂)」は「ドンキーコングJR.(任天堂)」の世界を舞台にして遊びながら算数の学習が出来ると言ったゲームになっています。しかし、高い学習効果が得られるようなものでは無く...効率も普通に紙に書いて学習するよりも遥かに悪くなっているように感じられます。また、楽しいか楽しくないかで言うと楽しいとは感じられませんでした。

このゲームは、恐らく、「楽しく算数を学ぶ事が出来るゲーム」を目指して作られたのではないかと思われますが、そのどちらも持ち合わせていないと言うのは非常に悲しい事だと思います。

2人対戦モード

「CALCULATE A」、「CALCULATE B」は2人対戦モードですが、1度も2人で対戦する事はありませんでした。あやちゃんにお願いしたのですが...断られてしまったので...。

(2人対戦を行っていないので推測になりますが)このモードでは作戦が重要になって来る場面もあるのではないかと思います。欲しい数字や演算記号が遠くにある場合は別の計算式を立てた方が速い場合もありますし、欲しい数字が場に無いために別の計算式を強いられる事もあります。また、自機同士がすれ違う事が出来ない事を利用して自機を障害物として使ったり、自機の機数が無限である事と死後に対戦相手のいる反対端に再出現する事を利用して素早く数字を取りに行ったりするような技も使えます。(例えば、自機と相手機が右側にいて左端の数字を取りたい時にわざと死亡する事で瞬時に左端(欲しい数字の近く)に移動する事が出来ます。)こう言った要素は戦略の幅を生み出し、ゲームの面白味にも繫がるものと思われます。「ドンキーコングJR.の算数遊び(任天堂)」の場合はそれも僅かかも知れませんが...。

ジュニアの成長

ジュニアは「ドンキーコングJR.(任天堂)」の時よりも身体的能力が向上しているようでした。

以前はかなり遅かった「1本の鎖を持って上る時の速度」が格段に速くなりましたし、多少の高さ(普通では死亡しないと思われる高さ)から落下して死亡していたのがかなりの高さ(普通であれば死亡する高さ)から落下しても死亡しなくなっていました。(但し、水に落下した場合は死亡します。)この成長には、「ドンキーコングJR.(任天堂)」をプレイした者として多少なりとも嬉しく感じるところがありました。

音楽と効果音

タイトル画面で流れる曲は「ポパイの英語遊び(任天堂)」と同一のものになっています。これは手抜きと言う訳ではなく、どちらも学習系ゲームと言う事で意図的に揃えたのではないかと思われます。手法としては悪くはないのかも知れません。しかし、良いとも言えず、この点については加点も減点もしませんでした。

「+-×÷ EXERCISE」では解答欄に数字を入れた時の音に「ドンキーコングJR.(任天堂)」の時の「死亡した時の音」が使われています。この音は「ドンキーコングJR.」で遊んだ事のある人間にとっては「ジュニアの死亡」と結び付いていてもおかしくないものであり、その音を数字を解答した時の音として使うのはあまり適切とは言えないのではないかと思います。姫はこの音が鳴る度に大きな違和感を感じました...。

総合評価 : 3点

「ドンキーコングJR.の算数遊び(任天堂)」の総合評価は3点です。

「ドンキーコングJR.の算数遊び」は学習効率が良い訳でもなく、ゲーム自体が楽しい訳でもなく...少なくとも姫にとってはプレイする理由の全く見当たらないゲームだと言えます。算数の学習をするのであれば普通にした方が良いですし、楽しさを求めるのであれば他の事をした方が良いと思われます。

3点と言う点数は同じ学習系ゲームの「ポパイの英語遊び(任天堂)」を比較対象にして付けた点数です。「ポパイの英語遊び」は楽しく学べるはずでありながら楽しくもなく、学習効果も期待出来ないと言ったゲームで、これに対して姫の付けた総合評価は2点でした。「ドンキーコングJR.の算数遊び」も「ポパイの英語遊び」と同じように楽しいとは言えない上に学習効果の薄いと感じられるゲームなのですが、対戦モードが「ポパイの英語遊び」のそれよりも()戦略的な要素を多く含んでいる分だけ面白味が多いのではないかと思われ、故に基盤とした2点に1点を加えて3点としました。

(「ポパイの英語遊び」の対戦モードも「ドンキーコングJR.の算数遊び」の対戦モードと同様に2人対戦は1度も行っていないので推測になりますが...。)

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