ダックハント(任天堂) : 感想・レビュー [ファミコン]
ダックハント : 感想・レビュー
比較対象
姫が「ダックハント(任天堂)」に挑戦する以前に体験した事のあるガンシューティングゲームは「ワイルドガンマン(任天堂)」しかありません。そのため以下ではそことの比較が主となります。
ターゲットが動く...
「ワイルドガンマン(任天堂)」ではターゲットは移動しませんでしたが、この「ダックハント(任天堂)」ではターゲットが移動するようになっています。しかし、ゲーム内容に関してはターゲットを撃つ事以外には何も無く、新しい要素が加わってもゲーム性の乏しさは変わりないようです。「ワイルドガンマン」は「的を撃つだけのゲーム」でしたが、「ダックハント」は「移動する的を撃つだけのゲーム」と言って良いのではないかと思います。
難易度
移動しないターゲットを撃っていた「ワイルドガンマン(任天堂)」と比べるとターゲットが動くようになった分だけ難易度が上がっているようです。また、ターゲットが小さい(狙う範囲が小さい)事による難しさも感じられました。
「ワイルドガンマン」はこの上なく簡単なゲームでしたが、この「ダックハント」は少なくとも姫にとっては難しい部類のゲームのようです。もしかすると姫には向いていない形態のゲームなのかも知れません...。
変化のないゲーム展開
面が進むに連れて鴨の移動速度が上がるなどの難易度の向上はありますが、基本的なゲーム展開には全く変化が見られず、同じ事の繰り返しのため飽きてしまうのも早いように感じました。
背景音楽(BGM)がない
プレイ中は犬が鴨を拾った際や面クリア時などに短い音楽が流れるだけで、基本的には効果音だけの背景音楽(BGM)がない状態になっています。
ゲーム全体が寂しく感じられる原因の1つになっていると思います。
違う色の鴨を拾う犬
プレイヤーの撃ち落とした鴨は茂みの向こうにいる犬が拾いますが、撃ち落した鴨が赤紫の頭部に青色の胴体を持った鴨であっても、黒い頭部に茶色の胴体を持った鴨であっても、犬が拾う鴨は常に緑色の頭部と黒い胴体を持った鴨になっています...。(撃ち落した鴨と犬が拾う鴨が一致するのは緑色の頭部と黒い胴体の鴨を撃ち落した場合のみです。)描画部分はもう少し丁寧に作って欲しかったところです...。
拳銃での鴨狩り、クレー射撃
通常は鴨狩りやクレー射撃にはライフルが用いられるものと思われますが、この「ダックハント(任天堂)」はそれらを拳銃で行わなければならず、その不自然さにとても奇妙な感じを受けました...。
拳銃は「ワイルドガンマン(任天堂)」では適切な道具でしたが、「ダックハント」ではそうではないと言って良いと思います。
総合評価 : 5点
「ダックハント(任天堂)」の総合評価は5点です。
的を撃つと言うのはガンシューティングとしては基本なのかも知れませんが、ただそれだけのゲームと言うのは姫にとっては面白さを与えてくれるものではないようです。動くターゲットを撃つ以外の要素を取り入れるとか、ゲーム展開に変化を持たせるとか、そう言った工夫があればもう少しは面白くなるのかも知れませんが...。
同じようにただ的を撃つだけのゲーム「ワイルドガンマン(任天堂)」が4点だったので、それを基準に難易度に幾分かの改善が見られる点を考慮して5点としました。