おにゃんこTOWN(ポニーキャニオン) : 感想・レビュー [ファミコン]

おにゃんこTOWN : 感想・レビュー

猫が主人公のアクションゲーム

舞台となる街は猫が住むには厳しい環境であり、殆どの場面において猫が一方的に虐げられている感がありました。猫が主人公のアクションゲームですが、猫好きにはお勧め出来ません...。

敵キャラを避ける手段

追いかけて来る敵キャラに対してはマンホールの開け閉めや1ブロックを飛び越える事の出来るジャンプを上手く使って対処して行く事になるのですが、これは、その場その場で敵キャラを反射的に避けるのとは違い、地形や状況を見て少し先を読みながら行動する必要があり、姫にはそれが難しく、上手く行かない事が多くありました。(その場で反射的に避けて行くのも苦手ではありますが...。)

あやちゃんが言うには「小姫の脳が低性能だから難しく感じるだけ。」だそうです。確かに頭を使った活動は全般的に苦手です...。

猫を追い回す敵キャラ

母親猫を追い回す敵キャラ達には執念のようなものを感じました。1匹の猫を執拗に追い回すその光景は異様だと言えるほどです。

「いじわるドッグ」

この街の犬達は母親猫を探してまで追いかけて来ます。何か余程の理由があるのか...「いじわるドッグ」なので単に意地悪なだけなのか...どちらにしても1匹の猫を追い詰め過ぎのように思います...。鬼にしか見えませんでした。(それでいて子猫を全く追いかけようとしないのは不思議です。無敵だから追いかけも詰まらないのでしょうか...。)

「魚屋のオッサン」

「魚屋のオッサン」は母親猫が魚を取ると追いかけて来ますが、包丁を片手に追いかけて来る姿は行き過ぎのように見えました。しかも、時間が経過すると魚を取ってもいないのに出現して猫を追いかけて来ます。(魚を取られたから包丁を片手に追いかけると言うのもどうかと思いますが、)こうなると、もう、ただ母親猫を見つけては攻撃したいだけの人間にしか見えませんでした...。野放しにしておくには危険な人物です...。

「蛇」

「蛇」まで母親猫を追いかけて来ます。マンホールを開けただけで、人間(「魚屋のオッサン」)や犬は無視して母親猫だけを...。

味方は皆無

そして、味方は誰一人いない...。猫好きの姫からすると地獄のような環境にしか見えませんでした。

無敵と「魚屋のオッサン」

「ミルキー」は魚を取ると、一定時間、「いじわるドッグ」に対して無敵状態になりますが、魚を取ると同時に「魚屋のオッサン」が出現して「ミルキー」を追い回して来るようにもなります。この「魚屋のオッサン」は開いているマンホールを閉めながら進んで来ます。無敵状態の代償に厄介な敵キャラが出現すると言うのは、ゲーム性の向上には繫がっているのかも知れませんが、ゲーム初心者からすると素直に無敵状態になるだけにして欲しかったです。仕掛けられている折角の魚を途中からは殆ど無視してプレイしていましたので...。

「マイケル」の保護位置によって大きく変わる難易度

ラウンドクリアまでの難易度は「マイケル」の保護位置によって大きく変わる印象がありました。ラウンドの開始直後に自宅の近所で「マイケル」を発見して一度も「いじわるドッグ」を回避する作業を行わずに数十秒でクリアに至った事もありましたし、自宅から遠い場所で保護したために帰り道が非常に困難なものになった事もありました。

自宅から遠い場所で「マイケル」を保護した場合のその後の死亡率は高く、そのため「マイケル」の発見位置が自宅から遠い場所だった場合は、発見後、「マイケル」を直ぐに保護するのではなく、少しでも自宅方面へと自分で移動してくれないものかと暫く見守る(放っておく)事もありました。今思えば母親失格の行為です...。

大きな目的がない

姫は、プレイ後、直ぐにこのゲームに飽きてしまったのですが、その原因の1つとして「大きな目的がない」と言う事があると思います。それぞれのラウンドで子猫を助けて行くだけのゲーム(ラウンド内の目的しかなく、それがどこまで行っても全て同じ)では、ラウンドを進めて行く事の意味が見つけられませんでした。

個人的にはラウンドをクリアして行った先に何か目標となるものを、ラウンドを進めたいと思わせるような目的を用意しておいて欲しかったです。(ゲーム自体に面白さが殆どないので、大きな目的を持たせたところで大差はないように思いますが、それでも何もないよりは幾分かは増しになるのではないかと思います。)

ラウンドが進んでも全く変化のないゲーム内容

姫が早々に飽きてしまった原因には、他に...ラウンドが進んでも興味の持てる変化が何も現われない...と言うのもあったと思います。次のラウンドに進んでも変わるのはマップと配色、後は難易度が少し上がるだけです。ゲーム内容は全く変わらず、違うマップを使っての同じ事の繰り返しが待っています...。この辺りはラウンド毎の変化を用意しておいた方が良かったと思います。プレイヤーが次のラウンドに進んでみたいと思えるように。

BGM(背景音楽)

BGM(背景音楽)は音色が気持ち悪かったです。ゲームタイトルが可愛いのに対し、背景音楽(BGM)の気持ち悪さはどうなのだろうと思いました。

総合評価 : 4点

「おにゃんこTOWN(ポニーキャニオン)」の総合評価は4点です。

ゲーム中は常に「ミルキー」が敵キャラに追い回されていますが、これは猫好きの姫には辛い状況でした。

ゲーム内容に就いては...大きな目的がなく、ラウンド毎に同じ目的(子猫を救出して行く)を繰り返すだけであり、進んで行った先のラウンドもマップと配色が異なるだけ...となっていて、ラウンドを1つ2つプレイしただけで十分だと感じられる内容でした。

最近のゲームにしては面白くするための工夫が乏しく、だからと言って「単純さの中に面白さを持ったゲーム」かと言うとそうでもなく...全体的に退屈に感じる時間が多かったです。総合評価は4点です。

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