1985年前半のファミコンの総括 [ゲーム関連記事]

1985年前半のファミコンの総括

1985年前半のファミコンソフト

1984年発売のファミコンでは「アイスクライマー(任天堂)」、「チャンピオンシップ・ロードランナー(ハドソン)」、「フラッピー(デービーソフト)」、「スターフォース(ハドソン)」が良かったと思います。

1985年前半で最も高い評価を付けたゲームは「スターフォース」で56点、次が「チャンピオンシップ・ロードランナー」で38点でした。1984年に続きハドソンのゲームが上位に2つ並ぶ結果となりました。

「アイスクライマー」は1人プレイ時はそれほどでもないのですが、2人プレイ(2同時プレイ)時は面白く遊ぶ事が出来ました。

ここに「フラッピー」が入っているのは個人的な好みによるものだと思います。姫は「フラッピー」や「チャンピオンシップ・ロードランナー」のようなやり応えのあるゲームが好きなようです。

最も低い評価を付けたのは「スペースインベーダー(タイトー)」で、評価点は2点でした。次に評価が低かったのが「エレベーターアクション(タイトー)」で、評価点は3点。どちらもタイトーの作品となっています。

シューティングゲームの面白さ

姫はこれまではシューティングゲームをそれほど面白いと感じた事はなかったのですが、「スターフォース(ハドソン)」をプレイして初めてシューティングゲームを面白いと感じました。同じシューティングゲームでも作り方によって面白さは大きく違って来るようです。良い勉強になりました。

「スターフォース」のようなシューティングゲームであれば積極的にプレイしても良いと思いました。

パズルゲームの面白さ

1985年前半では「チャンピオンシップ・ロードランナー(ハドソン)」、「フラッピー(デービーソフト)」、「レッキングクルー(任天堂)」と言ったパズル要素を含んだアクションゲームが見られましたが、このパズル要素を含んだゲームは姫の好みに合っているようです。面数が多く、遣り甲斐が感じらるところも良いと思います。

任天堂

任天堂のゲームには今まで面白いと感じるゲームがなく、「面白いゲームを作る事の出来ないメーカー」と言う認識だったのですが、「アイスクライマー(任天堂)」をプレイした事で任天堂も時には面白いゲームを作る事が出来るメーカーだと言う認識に変わりました。

しかも、「アイスクライマー」の前に出した「バルーンファイト(任天堂)」、「アイスクライマー」の後に出した「レッキングクルー(任天堂)」、「スパルタンX(任天堂)」も1985年前半の中では面白い方に分類されるゲームであり、1985年前半に限って言えば安定して面白いゲームを作るメーカーだと言って良いのではないかと思います。1985年前半で「ハズレ」と呼べるのは「サッカー(任天堂)」だけでした。

今までまともに面白いゲームを作る事の出来なかった任天堂としては十分過ぎる程の躍進だと思います。

ハドソン

1984年、1985年前半を振り返って見ると今までのハドソンのゲームの中で評価が低かったのは「バンゲリングベイ(ハドソン)」(10点)のみで、それ以外は同時期に出ている他のゲームと比べてどれも高い評価が付けられています。

これはハドソンの出すゲームが面白いと言うよりも、姫の好みに合っているゲームが多いと言った方が適切かも知れません。勿論、好みに合っていると言う事はプレイした姫はそれを面白く感じていると言う事ですが。

タイトー/ジャレコ/コナミー

1985年前半にはタイトー、ジャレコ、コナミ、デービーソフトの4つのメーカーが新規参入しています。

この内、タイトー、ジャレコ、コナミの3つのメーカーは3作品を出しています。

これら3つのメーカーを比べてみると、タイトーのゲームの評価は全体的に非常に低い評価になっていて、ジャレコはタイトーよりも、コナミはタイトー、ジャレコよりも全体的に高い評価になっています。

ゲームを評価する時には「このメーカーだから高く、このメーカーだから低く」と言った事は一切ないようにしていますが、評価を見るとメーカーとしての評価が(非常に低い地点においてですが)分かれる結果となりました。

  • タイトー
    • スペースインベーダー(2点)
    • ちゃっくんぽっぷ(7点)
    • エレベーターアクション(3点)
  • ジャレコ
    • エクセリオン(6点)
    • フォーメーションZ(14点)
    • 忍者くん 魔城の冒険(5点)
  • コナミ
    • イー・アル・カンフー(15点)
    • けっきょく南極大冒険(22点)
    • ハイパーオリンピック(9点)

メーカーの名前が評価点に影響する事は今後もありませんが、それとは別に結果からメーカーに対して感じるところはありますので、以下ではそう言ったところを纏めてみました。

タイトー

タイトーの3つの作品の中で評価点以上に酷く感じたのは「エレベーターアクション(タイトー)」です。普通にプレイする事を許さない大バグだらけのゲームでした。

このたった1つの「エレベーターアクション」と言う作品によってタイトーと言うメーカーがプロとしての最低限の仕事が出来ないメーカー、物を作って売る(お金を得る)と言う事への意識が低いメーカーのように感じられてしまいました。残念な事です。勿論、そうでない事を願っていますが...。

ジャレコ

姫の場合はジャレコの作品にはどれも自機の操作や動きに扱い難さや不満を感じました。

プレイヤーは自機とは常に付き合って行かなければならならず、自機の動きや操作に不満があるとそれは長きに渡るストレスとの戦いを強制される事になります。それもゲームの一部と言ってしまえばそれまでかも知れませんし、操作性の悪さが遣り甲斐や楽しさに繫がる事もあるかも知れませんが、しかし、ジャレコのこれらのゲームに限って言えば少なくとも姫にとっては遣り甲斐や楽しさには繫がりませんでした。姫としてはもう少し操作性の良い自機を用意して欲しかったです。これがメーカーの特徴でない事を祈っています。

コナミ

イー・アル・カンフー(コナミ)」はファミコン初の対戦ですが、自機の動きが悪く、5面ループ型のため物足りなさがあり、「けっきょく南極大冒険(コナミ)」は最初は楽しく感じられるもののゲーム内容が全体的に単調で飽きが来るのが早く、「ハイパーオリンピック(コナミ)」は専用コントローラーを使った特殊な操作感覚は新鮮ですが、ゲーム要素が少ない上に挑戦する種目が僅か4種目のみ...それぞれの作品には良いところも見られるのですが、どれも「もう少し工夫があれば...。」と言った惜しい感じがしました。

ですが、タイトーやジャレコよりは今後に期待が持てるように感じます。

1985年前半のまとめ

任天堂にも面白いゲームを作る事が出来ると言う事、シューティングゲームにも面白いゲームがある言う事、パズル要素を持ったゲームが自分の好みに合っていると言う事の3つが姫の中では1985年前半での大きな発見でした。

1985年前半は1983年、1984年よりも面白いと思えるゲームが増えましたし、参入するゲームメーカーも増えて来ている事から、1985年後半以降はもっと期待しても良いのではないかと思います。

ゲームの世界が少しずつ賑やかになって来ているように感じられますし、(その分、有象無象も増えるかも知れませんが、)今後が楽しみです。

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