ベースボール(任天堂) : ゲームの紹介・説明 [ファミコン]
「ベースボール」のゲーム概要
「ベースボール(任天堂)」は野球をゲーム化したものです。1試合行い、その勝敗を競います。2人対戦プレイも可能です。
「ベースボール」のゲームモード
2つのゲームモード
「ベースボール(任天堂)」には2つのゲームモードがあり、タイトル画面で選ぶようになっています。
- 1 PLAYER GAME
- 2 PLAYER GAME
1 PLAYER GAME
1人でプレイするモードです。コンピュータとの対戦になります。
2 PLAYER GAME
2人でプレイするモードです。2人対戦プレイになります。
[ 画像引用元 : ベースボール © 1983 NINTENDO CO.,LTD. ]
「ベースボール」の画面構成
ベースボール : 画面構成
試合開始前にチームを選択する画面です。
「C」、「D」、「G」、「S」、「T」、「W」はそれぞれチームを表しています。その下にある「1」はIプレイヤーの、「C」はコンピュータの選択カーソルです。2人対戦プレイの場合は「1」と「C」ではなく「1」と「2」の選択カーソルになります。「2」はIIプレイヤーの選択カーソルになります。
内野の画面構成
イニング/得点表示
画面左下の上にある黒色の四角い領域には現在のイニングと両チームの得点が表示されます。
カウント表示
「イニング/得点表示」の下にある黒色の四角い領域には現在のカウントが表示されます。「S」はストライク、「B」はボール、「O」はアウトを示し、それぞれの数は野球ボールのマークの個数で表されます。
判定表示
画面右下にある黒色の四角い領域には「STRIKE」、「BALL」、「OUT」、「SAFE」、「FOUL」、「WALK」、「2 BASE」、「CHANGE」と言った判定が表示されます。また、スタートボタンを押した際には「PAUSE」が表示されます。
球速表示
引用画像の中にはありませんが、ピッチャーとバッターの間にはピッチャーの投球後に球速が表示されます。
内外野の画面構成
スコアボード
画面中央上には「スコアボード」があります。両チームの各回の得点と現在の合計得点が表示されます。
PLAYBALL/HOME RUN/GAME SET表示
「スコアボード」の下にある白線に囲まれた四角い領域には「PLAYBALL(ゲーム開始時)」、「HOME RUN(ホームラン時)」、「GAME SET(ゲーム終了時)」の文字が表示されます。
カウント表示
画面左下の黒色の四角い領域は現在のカウントを表示するための領域です。
判定表示
画面右下の黒色の四角い領域は判定を表示するための領域です。
[ 画像引用元 : ベースボール © 1983 NINTENDO CO.,LTD. ]
コントローラーの操作方法
タイトル画面
セレクトボタン
ゲームモードの選択に使用します。
スタートボタン
選択したモードをを開始します。
チーム選択画面
十字ボタン
チーム選択画面で選択カーソルを動かします。
Aボタン
チーム選択画面でチームを決定します。
Bボタン
使用しません。
ゲームプレイ中共通
セレクトボタン
ゲームプレイ中は使用しません。
スタートボタン
ゲームプレイ中はポーズ機能(一時停止)になっています。
攻撃時の操作方法 : バッター(バッティング)
十字ボタン
バッターボックスでのバッターの位置を動かします。
Aボタン
バットをスイングします。長く押すとバットを振りきり、短く押すとバットを少しだけ(押し多分だけ)振ります。
Bボタン
使用しません。
攻撃時の操作方法 : ランナー(走塁/盗塁)
十字ボタン
走らせるランナーの指定します。右は一塁ランナー、上は二塁ランナー、左は三塁ランナー、下は全ランナーになります。
- 右 : 一塁ランナー
- 上 : 二塁ランナー
- 左 : 三塁ランナー
- 下 : 全ランナー
Aボタン
十字ボタンとの同時押しで十字ボタンで指定したランナーを帰塁させます。
Bボタン
十字ボタンとの同時押しで十字ボタンで指定したランナーを進塁させます。
バッターの打った打球がゴロの場合、フォースアウトになるランナーは自動的に次の塁へと走り始めます。
バッターの打った打球がフライ、またはライナーの場合、ランナーは自動的に塁に就きます。
2アウトからバッターが打った場合、全ランナーが自動的に次の塁へと走り始めます。
守備時の操作方法 : ピッチャー(ピッチング)
十字ボタン : 投球時
ボールをコントロールします。上を押しながら投げるとボールはスローボール、下を押しながら投げるとボールは速球、十字ボタンを押さない状態で投げるとボールは中速になります。ボールを手から離した後、右を押すとボールは画面右方向に曲がり(右利きのカーブ/左利きのシュート)、左を押すとボールは画面左方向に曲がります(右利きのシュート/左利きのカーブ)。
- 上 : スローボール
- 右 : カーブ(右利き)/シュート(左利き)
- 下 : 速球
- 左 : シュート(右利き)/カーブ(左利き)
- ニュートラル : 中速球
十字ボタン : 牽制時
牽制球を投げる塁を指定します。右は一塁、上は二塁、左は三塁、下はホームになります。
- 右 : 一塁
- 上 : 二塁
- 左 : 三塁
- 下 : ホームベース
Aボタン
投球を行います。
Bボタン
十字ボタンとの同時押しで十字ボタンで指定した塁への牽制を行います。十字ボタンを押さない場合はランナーのいる塁で最もホームに近い塁に対して牽制が行われます。
守備時の操作方法 : 野手
十字ボタン
送球する塁を指定します。右は一塁、上は二塁、左は三塁、下はホームになります。
- 右 : 一塁
- 上 : 二塁
- 左 : 三塁
- 下 : ホームベース
Aボタン/Bボタン : 送球
十字ボタンとの同時押しで十字ボタンで指定した塁への送球を行います。十字ボタンを押さない場合は一塁への送球になります。
Aボタン/Bボタン : 追走
塁間にランナーがいて、その前後のどちらかのベースに野手がボールを持って就いている場合、その野手のいる塁を十字ボタンで指定しながらてA(またはB)ボタンを押す事で指定した塁の野手に塁間のランナーを追いかけさせる事が出来ます。野手は追いついたところでランナーにタッチします。
例えば、一二塁間にランナーがいて、一塁に就いている野手がボールを持っている時、一塁を指定して(右を押しながら)A(またはB)ボタンを押すと一塁に就いていた野手は二塁へと向かってランナーを追いかけます。同じく、二塁に就いている野手がボールを持っている時、二塁を指定して(上を押しながら)A(またはB)ボタンを押すと二塁に就いていた野手は一塁へと向かってランナーを追いかけます。
十字ボタンの下 + Aボタン or Bボタン
ボールを持っているホームベース上の野手をホームベースのカバーに就かせます。
守備について
野手の守備は捕球までは全て自動的に行われます。
バッターの打球を捕球した時に直ぐ近くにランナーがいた場合、自動的にランナーへと近寄り、タッチが行われます。
「ベースボール」のゲーム進行
チームの選択
ゲームモードを選んだ後、チーム選択画面で自分のチームを「C」、「D」、「G」、「S」、「T」、「W」の6チームの中から選びます。
これらのアルファベットは当時のセ・リーグの6球団の頭文字と一致しています。それぞれのユニホームの色も頭文字が同じ球団と似ているように思われます。
- C : 広島東洋カープ?
- D : 中日ドラゴンズ?
- G : 読売ジャイアンツ?
- S : ヤクルトスワローズ?
- T : 阪神タイガース?
- W : 横浜大洋ホエールズ?
コンピュータとの対戦の場合、コンピュータのチームはタイトル画面からチーム選択画面に移った際にランダムで選ばれたチームに固定され、変更する事は出来ません。
コンピュータのチームを変更したい場合には、一度、リセットを押すか電源を入れ直して再びタイトル画面からやり直す必要があります。
ゲーム開始
ゲームの先攻後攻はランダムで決まっているようです。
先発ピッチャーの右投げ、左投げ、1番打者から9番打者までの右打ち、左打ちもランダムのようです。
ピッチャーの交代、バッターの交代は出来ません。
1試合は9回制になっていて、各回の表裏で攻守を交代しながら得点を競い合います。延長戦は無く、9回の裏が終わって同点の場合は引き分けのままゲームセットとなります。
審判は主審、累審x3、線審x2の6人制になっています。時代の古さが反映されています。
ホームラン
ホームランを打った時は普通のヒットの時とは違い、得点ボードの下に「HOME RUN」の文字が表示され、ランナーがダイヤモンドを周っている間、スタンドが短い周期で色々な色に変わると言う演出が行われます。
ホームランがレフト側に入った時はレフトの線審が、ホームランがライト側に入った時にはライトの線審が手を回します。
ゲーム終了
9回を終えた時点での得点がより多いチームの勝利となります。
ゲーム終了後は、エンディングらしきものも無く、タイトル画面へと戻ります。
[ 画像引用元 : ベースボール © 1983 NINTENDO CO.,LTD. ]