エキサイトバイク(任天堂) : 感想・レビュー [ファミコン]
エキサイトバイク : 感想・レビュー
バイクレース
「エキサイトバイク(任天堂)」はレースと言っても「SELECTION A」は1台で走って他とのタイムで順位を競うタイムレース、「SELECTION B」も複数台同時にコース上を走るものの、こちらもゴール順は全く関係なく、タイムで順位を競うタイムレースになっています。
自機と敵車の転倒
自機は転倒する度にトラックの外端(画面上方のトラックの端)まで流れて行きます...。どこでどのように倒れてもです...。
また、敵車は転倒すると自機が転倒した時とは逆にトラックの内端(画面下方のトラックの端)まで流れて行きます...。全ての敵車がです...。
ゲームをプレイしている中で色々と不自然な動きを目にする事はありますが、これに関してはかなりの不自然さが感じられ、結局、最後まで違和感が消える事はありませんでした。
常に4番グリッドスタート
プレイヤーの自機のスタートグリッドは常に4番グリッドからになっています。予選で1位でも前のレースで優勝しても...絶対に4番グリッドからのスタートになります。
4番グリッドはゴールから最も遠いので姫としてはたまには良いグリッドからスタートしてみたかったです...。(下でも少し触れていますが、このトラックが「直線コースに見える周回コース」だとしてもゲーム中ではアウトとインの距離差が考慮されていない直線コースになっているため、スタートラインが前に出ているアウト側は単純にゴールに近いと言えます。)
「SELECTION B」の仕様
「SELECTION B」は4台同時にスタートしますが、走り出すとその前には同時スタートした敵車以外の敵車が何台もコース上を走っています。更に競っているのはタイムであってゴール順位は関係ないため、これらの車両を何台抜いても順位は変わりません。先行車を10台抜いても20台抜いてもタイムが悪ければポディウムにも上れず敗退となってしまいます。
例えばF1の予選はタイムアタック方式の上にコース上に何台もの車が走る状況も出来ますが、限られた時間の中で好きな時にタイムアタックが行えるようになっているため空いているスペースを見つけて走ったり、コースコンディションの良い時間帯を見つけて走ったりなどが出来ます。これと比べると「SELECTION B」はタイムを競わなければならないのに先行している敵車で込み合っている中を4台同時スタートで強制的に走らされ、単に少しでも良いタイムを出させないようにしているだけにしか見えません...。
姫としては他車と同時にコース上を走るのであれば、やはり、全車同時スタートでゴール順を競うように欲しかったです。
直線コースか周回コースか...
コースの構成は全て直線でコーナーは1つも見当たりませんが、説明書内で「周」、ゲーム内で「LAP」と言う言葉が使われている事からゲーム内のコースは直線であっても周回コースだと考えた方が良いようです。
ポパイのスルーやマリオの画面端がそうであったようにこれも「ループ」と言うものなのかも知れませんが、「見た目が直線コースに見える周回コース」と言うのは姫のようなゲーム初心者にとってはとても分かり難い構造のように思います...。姫は最初にプレイした時点では長い直線に2箇所の区切りを置いたコースだと思っていましたので...。
ゲーム内のコースが周回コースだと言うのであれば初心者が戸惑わないようにきちんとコーナーを置いて欲しかったです...。
任天堂らしさ...
今までの任天堂のゲームはどれも面白味の少ないものばかりで、遊んでいても楽しいと思えるものがほとんどありませんでしたが、この「エキサイトバイク(任天堂)」もそう言う意味では任天堂らしいゲームだと言えると思います。プレイしていても楽しいと思える部分が全くありませんでした。
総合評価 : 7点
「エキサイトバイク(任天堂)」の総合評価は7点です。
「SELECTION B」は敵車が同一コース上を走ってはいますが、それらは実際には動く障害物(良いタイムを出し難くするためのもの)でしかなく、それ以外にコース上を走っている意味はないように見えます。この辺りは「F1レース(任天堂)」と同じです。レースゲームで不自然な敵車をコース内に置くのは姫の好みではなく、この点は減点対象になりました。
他には悪いところと言うよりも良いところがないと言った方が良いかもしれません。全体的に面白味に欠け、夢中になれる要素もなく、プレイしていても楽しくない...そう言うゲームだと感じました。