ギャラクシアン(ナムコ) : 感想・レビュー [ファミコン]

ギャラクシアン : 感想・レビュー

ファミコン初の純粋なシューティングゲーム

「ギャラクシアン(ナムコ)」よりも前に発売された「ドンキーコング3(任天堂)」はシューティングゲームとは言ってもアクションシューティングゲームと呼んだ方が適当と思われる作品であり、純粋なシューティングゲームと言う点ではこの「ギャラクシアン」がファミコン初のシューティングゲームだと言えると思います。

横にしか移動出来ない自機(ギャラクシップ)

自機は広い宇宙空間の中で固定画面の中を左右にしか動けません。戦闘機ではなく砲台()と言う事なので仕方が無いのかも知れませが...多少なりとも上下(前後)にも動けた方が良いように思います。

(ギャラクシップと言う名前からすると砲台と言うよりも戦闘機に近いのかも知れません。しかし、もしこれが砲台でなく戦闘機だとすると...移動砲台と言う事で左右にしか動けない事を大目に見ていた部分が消え、更に厳しい評価をしなければならなくなります。姫としてはギャラクシップが単なる移動砲台である事を祈るばかりです...。)

弾(コスミックミサイル)は画面内に1発のみ

自機が撃つ事の出来る弾数は画面内に1発のみとなっています。

エイリアン機(敵機)が複数発の弾を撃て、上下左右への移動も可能な事と比べると...プレイヤーの自機(砲台)は左右にしか動けない上に弾の連発が出来ず、敵を迎え撃つにはかなりの戦闘力不足だと言えます。

低性能な自機を操るのはストレスの原因になり、姫としてはあまり好めるものではありませんでした。

変化のない面構成

どこまで言っても変化のない面構成になっています。そのため面をクリアする喜び楽しみが一切感じられません。

敵の攻撃パターン

エイリアン機(敵機)は単機で攻めて来るだけでなく旗艦と隊列を組んで攻めても来ますが、それほど攻撃パターンは多くありません。

敵キャラの描画

敵キャラは簡素で手抜きにも見える形をしていますが、方向を変える描画が行われている点だけは今までのゲームよりも良くなっていると思います。

飽きが来るのが早い

変わらない面構成、敵の少ない攻撃パターン...「飽き」は当然の如くかなり早い段階で襲って来ます...。

加えて自機の動きのもどかしさにストレスが発生するのでそう何度も好んでプレイするゲームではないと言えます(姫には...)。

難易度

姫は初回プレイ(これが唯一のプレイですが)では06面までしか進めませんでしたが、これは「ギャラクシアン」の難易度が高かったからと言う訳ではなく、原因は難易度の高い低いよりも(そもそも姫がゲーム初心者と言う事もあるかも知れませんが、それ以外に)「単に姫が苦手なだけ」と言う部分が大きかったのではないかと思います。姫は「ギャラクシアン」に対しては「難しい」と言うよりも「苦手」で「好きにはなれない」と言った印象を強く受けました...。

全体的な古さ...

「ギャラクシアン(ナムコ)」はシューティングゲームで言うと姫が少し前にプレイした「ドンキーコング3(任天堂)」よりも後に発売されたゲームになりますが、感覚的にはそれよりも古い感じを受けました。「ドンキーコング3」と比べると自機の行動範囲は左右だけとなっていて、射撃の連発が出来ず、パワーアップ要素もなし、面の型は1種類だけ(「ドンキーコング3」の3種類も多いとは言えませんが、それよりも少ない)、敵キャラの攻撃パターンや個性も「ドンキーコング3」の方がまだありましたので...。

総合評価 : 4点

「ギャラクシアン(ナムコ)」の総合評価は4点です。

横にしか動けない自機、撃てる弾は画面内に1発、変化のない面構成、攻撃パターンが乏しく個性の薄い敵キャラ...これでこれ以上の点数を付けるのは無理だと思います。


(タイトル画面を見ると1979と1984の表示があります。「ギャラクシアン」がファミコンで発売されたのは「ドンキーコング3」よりも2ヶ月ほど後(1984年9月7日)ですが、もしかするとこれはそれよりも前(1979年)に何らかの形で存在していたのかも知れません。(姫には調べる手段がないので想像でしかありませんが...。)そして、もし、1979年にあったゲームを「そのまま」1984年に持って来たのだとするのであれば、古いのは当たり前であり、その古いゲームを「1984年のゲーム」として扱い、同時期のゲームと比較して評価する事は、正しい評価の仕方とは言えないのかも知れません。(初心者なので良くは分かりませんが、恐らく、ゲームの世界での5年は大きな時間なのだろうと思います。))

(しかし、ここでは飽く迄も「1984年のファミコンゲーム」としてゲームを評価しています。恐らく、当時も姫と同じようにファミコンしか体験してない人、ファミコン前のゲームを知らない人がいたのではないかと思います。当時の事は姫には良く分かりませんが、そう言った人達は、このゲームに対してそのゲームの持つ懐かしさや、古さの中にある良さを感じようとしても上手く出来なかったり、最初からそう言ったものを求めないで、或は特に気にもしないで、それが古いものである事を考慮する事なく(プレイヤーがそれを考えてあげる必要があるかどうかは別にして)、新しいものと同等のゲーム、「1984年に発売されたファミコンのゲーム」、「(当時の)今のゲーム」として扱い、(当時の)現在の感覚でそれを楽しもうとしたりする事もあったのではないかと思います。そして、もし、出す側がファミコン前のゲームを知らない人達も対象に入れてこのゲームを出したとするのであれば(例え、1984年のゲームと競うつもりで出した訳でなくても、そこまで対象を広げて考えていたのであれば)、そう言った見方をされたり、扱いを受ける事は想定していたものと思われますし、その上でこれを出したのであれば、姫のような評価の遣り方(「1984年のファミコンゲーム」として評価する遣り方)もまた一つだと言えるのではないかと思います。一方、1979年のそれを知っている人を相手にして「懐かしいゲームがファミコンで出来る」と言う事で売り出しただけのものだとするのであれば、それを勝手に1984年の感覚で評価されても...と言ったところはあるのかも知れません...。)

(何れにしても、5年を経てファミコンで出すのであれば、1984年でも通用する形にして(改良したり、発展させたりするか、(古いものをプレイしたい人の事も考えるのであれば)古いものを残した上でそれを施したものを一緒に付けるかして)出せなかったものかとは思います。それならば、古いものを知らない人間に新しいものとして扱われても問題は出ないでしょうし...。(勿論、そうしたくてもそれが出来ない、或はそのままで通用すると思って出した...と言う事も考えられますが...。))

(姫がファミコンを始めたのは古いゲームを知るためであり、その中で更に古いゲームに出会う事は姫にとっては良い事なのだろうとは思います。しかし、評価をすると言う点から言えば、これは困りどころだと言えます。姫はゲームは初心者である上に、学ぶのもあやちゃんの指示によりファミコン以降のものとなっています。また、ゲームに興味が持てずにいる事から、自発的にファミコンよりも古いものを学ぶと言う事もありません。そう言った事から言えばファミコンよりも古いゲームを扱いきれないのは当然の事だと言えます。勉強にはなりますが、評価する上では余り出会いたくないものだと思いました...。(既に興味のある分野では、その興味故に古いものまできちんと学びますし、そのため、古いものが出て来ても扱いに困るような事態は起こらないのですが...そう言ったものと同じようにゲームにも興味を持てるようになれれば、また違って来るのだろうとは思います。そうなれれば良いのですが...。))

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