デビルワールド(任天堂) : 感想・レビュー [ファミコン]

デビルワールド : 感想・レビュー

大胆で誤解を恐れないゲーム内容

「デビルワールド」は直訳すると「悪魔世界」になります。その名前からどこかの神の敵対者デビルが支配している世界であると思われます。画面の上には具現化されたデビルの姿があり、実際に迷宮を支配しているようです。

デビルを頂点に置き、そのデビルに支配されている世界(迷宮)の中で差し込む光は十字架とバイブルのみ...曲解に近い形で解釈するなら「これが世界の真の姿」だと言っているようにも見えますが...何にしても悪魔の下でちょこちょこと動くのは姫の好みではないのは確かです...。

2人同時プレイ

2人同時プレイは強力も殺し合いも出来るようになっています。

姫はあやちゃんと2人同時プレイに挑戦しましたが、姫が協力して先に進もうとしていたのに対し、あやちゃんは面クリよりも姫を死亡させる事に重点を置きたがるため、2人でプレイするとほとんど先に進まずにゲームオーバー(姫が...)になっていました...。なので2人で協力する事の良さと言うものは一切味わえませんでした。

殺し合いは「マリオブラザーズ(任天堂)」の時ほどは盛り上がりませんでした。単調になりがちだったからかも知れません。

同じ事の繰り返し...

迷路の種類は3種類、敵キャラに変化があるのはラウンド10まで...、ラウンドが進むに連れて画面スクロールの速さやタイミングが早くなって行くものの基本的には同じ事を繰り返すだけのゲーム内容になっています。最初はそこそこ遊べるものの...早い段階で飽きが来てしまいました。

エンディングがない

明確なエンディングのようなものはありません。各ラウンドの第2面クリア時にデビルがコウモリに姿を変えて退散しますが、こう言うのとは別に大きな1つの終わりが欲しかったです。同じ事の繰り返しの上に無目的で永遠に迷宮内を彷徨うのはやはり苦痛です...。

背景音楽(BGM)

開始時に「くるみ割り人形」の「行進曲」の冒頭部分を編曲したものが流れます。

総合評価 : 23点

「デビルワールド(任天堂)」の総合評価は23点です。

ゲーム性は今までの任天堂のゲームの中では一番高いように感じられました。ただ、目的もなく同じ事を繰り返すと言う伝統はそのままで、もう少し工夫が欲しかったです。最初の2、3ラウンドくらいは面白かっただけに残念に思います。

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