4人打ち麻雀(任天堂-ハドソン) : 感想・レビュー [ファミコン]

4人打ち麻雀 : 感想・レビュー

ファミコン初の4人打ち麻雀

これまでの麻雀ゲームが(と言っても1作品だけですが)2人打ちと言う非常に特殊な形式の麻雀だったの対し、この「4人打ち麻雀(任天堂-ハドソン)」は4人で打つ極普通の麻雀になっています。

「麻雀(任天堂)」との比較

麻雀(任天堂)」の場合は例えば振ってもツモられても変わらなかったり、東家と南家しかなかったり、ドラが現物表示だったり、対面からチーが出来たりなどと変則的な部分がありましたが、この「4人打ち麻雀(任天堂-ハドソン)」は通常の麻雀と同じように出来ていて、特に混乱する事もなく普通に打つ事が出来ました。

開発はハドソン

この「4人打ち麻雀(任天堂-ハドソン)」は前作の「麻雀(任天堂)」とは一変し、至って普通の麻雀ゲームに仕上がっていたためとても驚いたのですが、任天堂は発売元であって、ゲームを開発したのはハドソンと言うメーカーのようです。同じメーカーが作ったゲームだとは思えないと言う印象を抱きながらプレイしていたのですが、その事を知り納得しました。

ツモの流れが不自然?

ゲームをしていて気になったのがツモの流れの不自然さです。

「平均的なツモの流れ」の他に、「無駄ヅモが続く流れ」、「必要牌が流れ込んで来る流れ」が多少見られるくらいであれば、(実際、受け入れがかなり広い時に必要牌が全く入って来ない事もありましたが、それくらいでは)不自然さは感じないものですが、しかし、中にはツキが向いて来たかのように複数の嵌張、辺張が順調に埋まって行き、(配牌は良いとは言えないのに)苦もなく聴牌にまで持って行けるような流れがしばらく(数場、数局の間)続くと言ったような事もありました。このような事はランダムでは考え難く、明らかに不自然であり、「公平な中での偏り」を通り越えているように感じました。

もしかするとこの「4人打ち麻雀(任天堂-ハドソン)」ではツモ牌は完全にランダムではなく「ツキ」のような要素を取り入れているのかも知れません。そうだとするならばランダムの方が好みに合っている姫としては残念です。

下家、対面、上家、プレイヤーの並び

麻雀は4人で雀卓を囲んで行うものですが、この「4人打ち麻雀(任天堂-ハドソン)」では上から順に下家、対面、上家、プレイヤーと縦に並べて表示されるようになっています。そのためあまり雰囲気が出ていないように感じられます。

画面の大きさの都合なのかも知れませんが、出来れば「4人で卓を囲んでいる」ようにして欲しかったです。

マイナスからのリーチ

マイナスからでもリーチを行う事が可能になっています。これは前作の「麻雀(任天堂)」でも同じでした。どこからともなくありもしないリー棒(千点棒)を出して来ます...。

総合評価 : 12点

「4人打ち麻雀(任天堂-ハドソン)」の総合評価は12点です。

少し不自然な流れを感じる時はあるものの基本的な事はきちんと抑えていてシステム的には極普通の麻雀に仕上がっていると思います。ツモピンフがあるのも嬉しいです。(「麻雀(任天堂)」にはありませんでした。)

評価は15点くらいにしても良かったのですが、下家、対面、上家、プレイヤーが縦に並んでいるところが好みに合わず3点の減点...12点としました。

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