ディグダグ(ナムコ) : 感想・レビュー [ファミコン]

ディグダグ : 感想・レビュー

単純なゲーム内容

「ディグダグ(ナムコ)」では土の掘り方を工夫する事によってモンスターに追われ難い状況を作り出したり、岩石落としでモンスターを倒しやすい状況を作り出したりが出来ますし、ディグダグ(自機)の武器であるモリは、モンスターを破裂させる以外にも、それを使ってモンスターとすれ違ったり、岩を落下させる際のモンスターとのタイミングを調整したりも出来ます。「ディグダグ(ナムコ)」のこう言ったところにはプレイヤーが戦術を利かせる幅が多少はあるように感じられました。

しかし、全体的に見ると地中で土を掘りながらモリで刺したり、岩を落下させてモンスターを倒して行くだけの単純なゲーム内容に変わりはなく、プレイしていても、終始、物足りなさを感じさせられました。

どこまで行っても変化がない展開

出現するモンスターは僅か2種類だけ、各面は少しずつ見た目が違うだけの固定画面の12面ループ型、ボーナスステージはなし、面が進むに連れて難易度が上がって行くだけで大きな目的もなく、エンディングもない...。プレイ意欲を保つ事が難しくなる条件の多くがこのゲームの中に揃っていると言えます...。

モリで刺してポンプでブクブクポン(破裂死)

モンスターは倒す以外の選択肢がない敵で、ディグダグ(自機)の命がかかっているので躊躇なく倒して行かなければならないのですが、それでもモリで刺してからポンプで膨らませて破裂死させる事には抵抗を感じると言う人もいるかも知れません。

どうせ殺すのだから手段は関係ないと言う人向けのゲーム...とまでは言いませんが、同じ殺すにしても殺し方が重要だと考えている人には向いていないのではないかと思います。

岩だけに重力が作用している

このゲームではなぜか岩だけに重力が働いています。それ以外の、ディグダグ、モンスター、ベジタブルターゲットは重力を解決しているようなのですが...。見ていてとても不思議な感じがしました。

姫がこう言ったところに違和感を感じてしまうのは未だにゲームに慣れてないからなのかも知れません。この異常な感覚を早く当たり前の事として感じられるようなれば良いのですが...。姫のような初心者がゲームをプレイすると言う事は大変な事だと改めて思いました。

因みにあやちゃんに聞いたところ、あやちゃんはゲームの世界を日常の感覚で捉える事は全くないそうです。その辺りの感覚は捨てたのではなく最初から持ち合わせていないと言っていました。羨ましい限りです...。

移動時の操作ミス

例えばディグダグ(自機)を真横に移動させるつもりで横ボタンを押すと1つ下の段に移動してから横に進み始める...真上に移動させるつもりで上を押すと1つ隣に移動してから上へ進み始める...と言ったような事がプレイ中に何度かありました。中にはこれが原因で死亡する事も...。

姫の操作が悪いと言えばそれまでなのですが、初心者でも操作しやすいように何らかの工夫しておいて欲しかったです。

背景音楽(BGM)

「ディグダグ(ナムコ)」ではディグダグ(自機)が移動している時だけ背景音楽(BGM)が流れるようになっています。良いか悪いかは別にして、とても珍しい形だと思います。

総合評価 : 6点

「ディグダグ(ナムコ)」の総合評価は6点です。

大きな目的がない中で延々とモンスターを倒し続けなければならず、良いとは言えない自機の操作感覚もあってプレイにはいくらかの精神的な苦痛が伴います。それでもゲームそのものに面白さが多少でもあればそれなりに楽しめるのですが...そう言ったところもなく、プレイ意欲が全く沸かないゲームでした。

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