ワイルドガンマン(任天堂) : 感想・レビュー [ファミコン]
ワイルドガンマン : 感想・レビュー
目新しさ
今までのゲームは通常型のコントローラー(十字ボタンとA/Bボタン)で操作していましたが、この「ワイルドガンマン(任天堂)」は光線銃を使ってプレイするようになっています。
ゲーム内容の評価とは別に、操作形態が変わった事による目新しさは感じられました。
難易度について
ゲームAは難度が非常に低いように感じられました。ゲーム初心者の姫が初回プレイで簡単に100面を突破し、100万点以上を取れるほどです。結局、初回プレイではいつまでも死ぬ事が無く、ゲームオーバーになりそうもなかったので最後はリセットボタンを押してゲームを終了したのですが、いくら何でも簡単過ぎるのではないかと思いました。
ゲームBは倒すべき無法者が2人に増えていてゲームAよりも少し難度が高くなっていますが、それも僅かでしかなく、やはり、簡単過ぎるように感じました。初回プレイでもいつまでも死ぬ事が無く、100年続けても終わりそうにないのはゲームAと変わりません。こちらも最後はリセットでゲームを終えました。
ゲームCは現れた敵を撃つだけのモードですが、敵の出現箇所が5箇所あり、場所の撃ち分けが必要な分だけゲームAやゲームBよりも難しくなっています。とは言っても、このモードもゲーム初心者の姫が初挑戦で1機も死なないまま100万点を突破してしまうほど簡単であり、ゲームA、ゲームBと同様に全くと言って良いほどやり応えはありません。このモードも50面を過ぎても一向に1機も死なず、いつまで続けて良いのか分からずに最後はリセットでゲームを終えました。
ゲーム性について
ゲーム性は全体を通して著しく低いように感じられます。ゲームAはゲームBは「敵が現れて動き出したら撃つ」、ゲームCは「敵が現れたら撃つ」...ゲームとしての要素はこれしか無く、どのモードでも駆け引きのようなものはほとんどありません。「全く面白味の無い単なる秒数勝負を延々と続けるゲーム」だと言えます。
このゲームはゲーム性の無さと共に難易度の低さも面白味の無さの要因になってますが、ゲーム性を持たせる事はその難易度の改善にも繫がるものと思われます。「ワイルドガンマン(任天堂)」のようなゲームの場合、難易度を上げる方法には敵の反応速度を今以上に速くすると言う方法もあると思われますが、それではゲーム性の乏しさは改善されず、面白味は増えません。ただの「面白味が無く難しいだけのゲーム」になってしまいます。それに比べ、ゲーム性を豊かにすれば(やり方によっては)面白味を増やす事が出来、難易度の上げ下げもゲーム性の中でコントロール出来るようになります。そう言う面から見てもこの「ワイルドガンマン」はもう少しゲーム性を持たせた方が良かったのではないかと思います。銃のみの操作ではそれも難しいかも知れませんが...。
エンディング
エンディングらしきものは用意されていないようです。そのためプレイヤー側で自主的に何らかの目的でも設けない限りは無目的に達成感を得られないままゲームを進めなければならくなります。一応の終わりでも良いので用意して欲しかったです。
総合評価 : 4点
「ワイルドガンマン(任天堂)」の総合評価は4点です。
難易度が極度に低い、ゲーム性も乏しい、達成感も得られない...姫にとっては一度プレイしただけでもう十分だと感じられるゲームでした。
光線銃を使ってのプレイと言う点では目新しさはありますが、逆に言うとこのゲームはただそれだけのゲームであるとも言え、肝心のゲーム内容が折角の目新しさも掻き消してしまうほどに面白味の欠くものだったのは残念でした。ゲーム内容にもう少し工夫があれば今回の評価よりも3~5点は良い評価だったかも知れません...。